まともがゆれる

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社会からちょこっとはみ出してしまった人をあえて褒め言葉として「ヘンタイ」と称したり、理不尽を笑いに変え、<人間はちゃんと、失敗するようにできている>と言い切ってくれたら励まされない訳がない。
―― 一青窈さん(読売新聞)

とんでもないエピソードや随所に挿入される彼らの手書きの詩や絵やイラストに、私はわははと喜び、すげえと感嘆した。頬がゆるみ、脱力し、同時に、どこか本来の場所から力が湧いてきそうな気がしてきた。
―― 野矢茂樹さん(朝日新聞)

自立とか責任とかカッコいいこと言いながら、じつは効率しか長所がないのではないか。それで幸せなのか。肩肘はらない生き方を選んだっていいのではないか。いまの時代のニッポンに、この問題提起は深くつきささる。
―― 渡邊十絲子さん(婦人公論)

解決なんかしなくてもいい。失敗して迷惑をかければいい。ここには、最高の信頼の形があるな、と思った。―― 武田砂鉄さん(サンデー毎日)

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世の中を回しているのはお金じゃなくて
「ダメさ」「弱さ」であっていいんじゃないか。―― 寄稿 稲垣えみ子さん
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「できない」ままで生きてもいい! 
自分の欠点ではなく「世の中が押し付けてくるまともな生きかた」と戦う術。

親の年金でキャバクラに通い、そのたび落ち込んで引きこもっていた増田さん。
何をやっても自信が持てない、一応「健常」な施設スタッフ沼田君。
毎夕、意味不明なワン切りをしてくるひーちゃん。
「足が腐った」とか「定期をトイレに流した」とか、まばゆいばかりの屁理屈で仕事をサボろうとするQさん……。

京都の障害福祉NPO法人「スウィング」に集う、障害を持つ人・持たない人たちの「できないこと」にこだわらないエピソードと、脱力しきった詩の数々。

誰かが決めた「まとも」を見つめ直し、ゆらしたりずらしたりすることで、それぞれの生きづらさを緩めるヒントとなる一冊。