橙書店発行の文芸誌17号。表紙はアオさんが描いた石牟礼道子さん。今回は、一九七三年から七四年にかけての渡辺さんの日記の後半を掲載しています。忙しく動きまわり、ほぼ毎日何かしらの本を読了している若き渡辺京二さんの日記です。石牟礼道子さんの日記も引き続き掲載。石牟礼さんの頭の中をそっとのぞいているようでどぎまぎします。日記解説は当時をよく知る磯あけみさん。初登場の藤原辰史さんは、石牟礼さんとの大切な思い出をわけてくださいました。谷川俊太郎さんや池澤夏樹さんなど、おなじみのメンバーも登場します。お楽しみください。
〈目次〉
谷川俊太郎 「木を呼ぶ」
池澤夏樹 「自分の痕跡」
藤原辰史 「石牟礼道子さんから受け取ったもの」
吉本由美 「あなたとならどこまでも」
石牟礼道子 「日録⑨」
磯あけみ 「握り飯半分こ」(日記解説)
坂口恭平 「歌」
水野小春 「窓辺の裸婦」
渡辺京二 「日記抄⑤」
田尻久子 「ヒメツルソバ」
浪床敬子 「連理の枝」
ゆうた 「国と憲法と私」